新潟県十日町市中立山 小暮茂夫さん
小暮(もーぞー)さんはもと世界を巡ったカメラマン。十年前偶然訪れたこの地に惚れ込み単身移住を決意。
茅葺きの古民家を借うけ、荒れた棚田を復田して自給自足で生活しています。
肥料は米ぬか、自家飼いの家畜の肥料などを使った自家製完熟堆肥、田植えは通常の4分の1の粗植、除草はすべて手作業。
収穫量は当地農家さんの半分以下、生産性を度外視した究極のこだわり米で限定販売をしております。
秋田県大潟村 高野健吉 さん
【生産品種】JAS有機栽培あきたこまち、ササニシキ
大潟村開拓者一世。
40年以上前、大量の農薬を使うことにより田んぼの生き物を餌にする鳥達が死ぬ姿を見て、無農薬栽培を決意。
以来、現在も合鴨や手刈りにより除草を行う有機栽培を続けています。
そのお米は多くの著名な自然食品チェーンでも取り上げられています。
千葉県旭市 川上幸男 さん
【生産品種】特別栽培米コシヒカリ、ヒトメボレ、あきたこまち、ミルキークイーン
米作りに妥協を許さないとても頑固な方です。
家族にもお客さんにも安心なお米を食べさせたいという思いが強く地域は慣行栽培が多い中で、頑なに農薬や化学肥料を抑えた栽培を続けています。
その結果は台風が多いこの地域の中で一度も稲が倒れたことがないことや収穫期の川上さんの田んぼに餌を求めて集まるたくさんの白鷺の姿が証明しています。
福島県会津喜多方市 佐原裕司 さん
全国の米販売業者にたくさんのファンを持つ会津を代表する認定農家20年以上前からEM微生物菌を使った有機肥料栽培や紙マルチにより除草で無農薬栽培を続ける研究熱心な生産者です。
安全性だけでなく、その味は全国の米品評会でも入選するほど。
博識で、一見教育者か哲学者の風貌を持つ人格者です。
長野県松川村 工藤良二 さん
【生産品種】コシヒカリ
安曇野松川村はいわさきちひろ美術館を始め、たくさんの美術館やギャラリーがある美しい村です。
30年ほど前、地域の親御さんから子供達が安心して食べられるお米を作って欲しいとの要望を受け、以来ここに生息する天然の鈴虫を守る基準を設け、環境保全農業を続けています。
近年、男性長寿日本1の村に認定された村の中でも、米作りを行う生産組合の年齢は村平均を超えています。
農薬を大量に使うゴルフ場の計画を田んぼの環境を破壊するとして村を代表として反対運動を展開し、計画を頓挫させた気概ある人です。
山口県周南市 佐伯伴章 さん
【生産品種】無農薬・減農薬コシヒカリ
中須北棚田地区は「美の里コンクール」農林水産大臣賞を受賞した、環境保全活動に積極的に取り組む地区です。
その代表として地域交流を熱心に行う佐伯さんは獣医師の一面も持っています。その牛糞を使った有機肥料で無農薬、減農薬栽培米を作り、「泣かす米」としてブランド化しています。
エネルギッシュに活動する佐伯さん達の姿を見ると、これからも変わらぬ美しい棚田地区が続いていく気がしています。
新潟県十日町市 山岸公男 さん
【生産品種】コシヒカリ
日本有数の景観を誇る星峠棚田の世話人。広い面積を持つ峠(地元の呼称)の中でも米作りの名人として知られています。星峠の棚田の保全はこの方の貢献は欠かせません。棚田の保全活動以外にも地元の名士として地域活動に貢献しています。明るく温和な方で、訪ねると親身にもてなしてくださいます。
山形県朝日町 桃色ウサヒ
椹平棚田小作人
【生産品種】特別栽培つや姫、コシヒカリ、はえぬき (天日干)
無個性、かわいくないけどかわいいとゆるキャラ会ではしられるキャラクター。朝日町の椹平棚田は「神様が落とした扇田」といわれる扇状の棚田です。そこでみずから米作りを行い、また、全国を飛び回り棚田と朝日町の知名度アップに貢献しています